先日、夫と一緒に結婚して以来の年表を作成しました。
夫は結婚してうつ症状が出ていたのですが、病院に行ったのはそれから半年後でした。
病院に行くまでは、この人は何かで悩んでるんだ、思っていました。
その悩み方が通常の悩み方ではなかったんだ、と今ならわかります。
でも、当時はまったく分からなかったので、深夜まで話をして聞いては励ましていました。
うつには励ましは効果ありません。
むしろ逆効果だということも、当時の私たちは知りませんでした。
私は自分が役に立たない無力感を感じていましたし、夫もいつまでも続く落ち込みに疲れていきました。
お互い苦しい時期でした。
今思うと、誰に話しても分かってもらえなかったことが特に辛かったです。
友達にももちろん分かってもらえなくて…
カウンセラーやセラピストではないので、当たり前ですよね。
うつ病を経験している人がいたら、また違っていたのかもと思います。
当時は私はカラーセラピーを勉強しはじめたばかりでしたので、カラーセラピーの先生によくお話しを聞いてもらっていました。
あの時に自分の気持を理解してもらったことが、何よりもホッとしたこと覚えています。
夫も病院の先生に話をしてもしっくりこず、3軒目の先生が一番伝わった感覚があったようで、そこに通院することを決めました。
分かってもらえる、って本当はすごいことだったんですね。
今ならわかります。
私自身、カウンセリングやセラピーを受け続けてきて、セラピストに分かってもらえたからこそ、自分のことを理解して、受け入れることが出来ました。
話しを理解する傾聴という技術の重要性、必要性を夫のうつ病がきっかけで知っていったように思います。
今は心理カウンセリングの仕事に役立てていますし、生徒さんたちにコミュニケーション講座で教えています。
傾聴の技術は、本当に大変な時の人の心に救いになるものだと思います。