夫のうつ病寛解までの道のり①

皆様こんにちは。

うつ症状・人間関係のお悩み、自己肯定感の改善のお悩み

兵庫県明石市・神戸市西区の心理カウンセリングルーム「リアルセルフ」

心理セラピスト 澤田智恵子です。

 

不登校についての本を読んでいます。

不登校についての本を読んでいたら、昔、夫がうつ病だった時のことを思い出しました。

 

本に書かれてある親御さんの気持ちと、私が当時夫に感じていた気持ちがとても似ているな~と感じました。

本が刺激になって、記憶が出てきたようです。

(記憶は五感&六感からの刺激で思い出されます)

 

こんなに思い出したのは、久しぶりです。

うろ覚えにはなってきていますが、出来事としてはもちろん覚えています。

でも、気持ちは…違います。

あの時と同じようにはもうなれません。

なので、こんなに気持ちを思い出したのは久しぶりです。やっぱり自分の潜在意識に、出来事も感情も記憶されているんですね。

 

考えたらもう12年前のことになります。

それでも数年前までは、また夫がうつになったらどうしよう…と再発にビクビクしていました。

ここ数年で、その気持ちも変化したようで再発のことも、頭をよぎらなくなりました。

 

 

初めて夫がうつなんだ、と分かったのは2006年の12月のことでした。

その年の6月か7月くらいから夫は会社のことで悩んでるんだ、大変そうだな、くらいの認識でいました。

12月になって夫が「心療内科に行きたい」と言いだした時はショックでしたが

夫はうつではない、それにすぐ治る

そんな風に思っていました。

(うつに対する知識もまったく無かったので、うつだと診断されることが怖かったですし、夫がうつになるはずがない、と思い込んでいました。もし、そうだとしてもすぐに治るくらい軽いもの。どこか気楽にかまえていました。)

 

後になってから「よくすぐに心療内科に行こうと思ったね」と言うと、夫の友人にうつ症状になった人が居たらしく、その知識が少しあったのですぐに行った方が良いと判断したそうです。

 

ちょうど会社も転職することになり、これでうつは治る

私はまだ気楽に考えていました。

 

転職して1年たった頃、夫はまた悩みはじめていました。

朝がだんだん起きれなくなって、休みの日は1日寝るようになっていきました。

過食気味になりました。肌荒れもこの時ひどかったです。

平日も休みの日も、明け方までゲームをするようになっていました。

 

朝、夫を起こします。

会社に行く準備をします。

ご飯を食べて、家を出るまであと5分。

振り返ると、その数分の間に夫はすぐに寝てしまっていました。

 

何してるん?何で寝てるん?

毎日声をかけるのに、夫は毎日その数分の間に寝てしまうようになりました。

 

どうしてこんなことになるん?どこかおかしいんかな?

眠れないからといって明け方までゲームをするからこんな事になるんじゃないの!?

私はイライラして、寝てしまう夫を起こしていました。

 

さらに、会社に行きたくないって、どういうことなん?この先こんな調子で大丈夫なん?

そんな風に思い、不安とイライラがとまりませんでした。

 

夫に聞くと、気持ちの問題とお薬のせいで、異常な眠気におそわれていたそうです。

お薬の量や種類については、こまめにお医者様に相談しました。

また、夫は飲む時間を自分で工夫してみて、その結果もお医者様に相談して、時間や量などを試していました。

 

そんな生活が2年続きました。

2009年に、夫は休職することになりました。

本当は半年くらい出来たら良かったのですが、色々と都合もあり2ヶ月の休職となりました。

休職期間中、夫は元気に過ごしました。

お医者様の指示のもと、規則正しい生活をして、ウォーキングが良いと言われていたので、毎日昼間に行いました。

 

話は変わりますが、夫はパスタを作るのがとても上手です。

簡単な材料で、美味しく作ってくれます。

うつの時によく「会社辞めてパスタ屋でも開いたら良いんちゃうん」と話していました。

半分冗談、半分本気、といった感じでした。

 

そういうこともあったので、休職期間中はパスタ屋さんを食べ歩いてみよう、と決めて、行ける範囲のお店をまわりました。

元気そうな夫を見て、このまま会社に戻って、うつも自然と治っていくんだな~と私は思っていました。