12年前に経験した、夫がうつ病になった時の話しの続きです。
2006年にはじまって、環境を変えたことで治まったものの2007年からまたうつ症状が出てきた時からの話しを書いています。
夫のうつ病寛解までの道のり①
夫のうつ病寛解までの道のり②
夫のうつ病寛解までの道のり③
夫のうつ病寛解までの道のり④
これまでの話しです。お読みいただけるとうれしいです。
前回まで、2007年~2010年にかけての内容でした。
心療内科は3件行きました。
といっても、最初の2件は一度の受診だけです。
お医者様と話してみて、また待合室の雰囲気などを見て、夫が
ここは合わない
と判断しました。
3件目のお医者様が、相性が良かったようで結局最後までそちらにお世話になりました。
夫が言うには
今思うと、すごく話しを聞いてくれたわけではなかったけど、否定せずに「はい、はい」と聞いてくれたのが良かった
話しの内容よりもその症状に合わせた薬を判断していたのだと思うけれど、自分にはそれが良かった
と言っていました。
その時に自分自身がお医者様に何を求めているか、分からないですよね。
対処療法をしてくださるお医者様選びは、足を運んでみて、体感するのが一番早いように思いました。
夫の話しをする私に母が、父もうつだった時の話しを何度も話してきました。
そして「今はいい薬があるからね。とにかく病院に行きなさい」と言われ続けていたので、私も病院には行った方が良いと思っていました。
夫に合った薬を処方してくださったようで、最初のうち、とても薬が効いて気分が楽になったそうです。
眠れない時には睡眠薬も飲みました。
私は今まで睡眠薬というものを飲んだことがなかったので、何か、すごいものに感じていました。
そんなものを飲んでいる夫…と重く受け止めていたように思います。
ある日その話しをセラピーの先生に話したところ
睡眠薬のんでる人多いわよ。老人なんて、睡眠薬のことを「眠剤」と気軽に呼んでいて、人によってたら「みん」「みん」と呼んでるわよ。
昨日、眠剤のんだ?なんて挨拶のように話してるわよ。
年とったら眠れなくなる人多いから、誰でも飲んでるよ。
と教えてくださいました。
それを聞いて、ホッとしました。
薬を飲んでることはどっちでも良いんだな
大切なのは、夫が毎日気楽に、明るい気持ちで過ごせることになること
そう思うようになりました。
夫も薬を飲んでいることがとても気になっていたようで、お医者様に
薬を飲むのを止める時は、どんな時ですか?
と聞いたそうです。すると
薬を飲むのを忘れるようになった時です
とお答えいただき、とても納得したそうです。
というのも、夫はネットでうつ病の人のブログなどはあるけど、治った人、良くなったという人の記事を読んだことがない
良くなる過程を書いてる人がいない
自分はそこが知りたいのに…
と思っていたそうです。
必死の思いでその内容を探していたのだと思います。
ただ、お医者様から「薬を飲むのを忘れるようになった時」という言葉を聞いて
うつ病が良くなった人は、うつ病の時のことを忘れていくんだな
だから、その過程を書いてあるものがないんだ
と納得したそうです。
そしていつか自分も、薬を飲み忘れる日が来て、その時に良くなっているんだと思ったそうです。
夫が言うには、自分の方からもお医者様に薬のことを積極的に伝えていくことも大切だそうです。
確かに、他の病気と違って、うつ病は数値価できません。
薬が効いているかどうか、患者さんの話からでしかお医者様は判断できません。
夫は、日中に眠たくならないようにしたい、と一貫して伝えていました。
日常の暮らし方、気分を聞き取りながら、薬の量や種類を探っていくお医者様に対して
これを飲むとこれぐらいから眠たくなる、朝はこう、昼はこう、夜はこう
気分はこう…
と記録したメモを夫は毎回読んでいました。
朝に飲むと眠たくなるから、薬を3回から2回にしたい、夜を多くして、朝を減らしたい、など
お医者様に質問しながら、自分でも試しながら、お医者様と一緒になって自分にとって最適な飲み方、量、種類などを毎回模索していました。
焦る気持ちから量や種類を変えたい時もあったようですが、お医者様に
もう少し様子を見させてください
と言われたこともありました。
薬は大切だと知りましたし、夫のように積極的に関わっていく姿勢も知りました。
こういうことから、自分に合った病院選びをすることは重要だと思っています。
書き始めると思い出すこともあって、なかなか先に進まないですね汗
今回は病院選びとお薬について、でした。