自己否定感・自己肯定感がよく分かる映画
週末、いかがお過ごしですか。
先日、「アイ・フィール・プリティ」という映画を見ました。
自己否定感と自己肯定感について悩んでいる方にオススメの映画です。
自己否定感が強まっている時の状態や、反対に自己肯定感が強まりすぎている状態が客観的に分かりやすく描かれています。
主人公のレネーは、自分の容姿に自信が持てない女性です。
容姿に自信が持てないことをはじめ、あらゆることに自信が持てず消極的に生きています。
美人になりたい…という願いを持ちつつ、ある日、頭を強打するハプニングから自分が絶世に美女に生まれ変わったと勘違いしてしまう…という内容です。
以下ネタバレ含みます。気になるかたは映画を見てからお読みください。
自己否定感と自己肯定感が分かりやすく表現されている映画
主人公のレネーは、容姿に強いコンプレックスを感じている女性です。
頭を強打して以降、レネーには自分のことが絶世の美女に見えるようになります。
そして、レネーの言動がいわゆる「いい女」になります。
例えば、街を歩いているモデルのような女性に
「私たちって超ラッキー!どこで買ったものでも着こなせちゃうんだから」
と声をかけたりします。
でも、容姿は以前とまったく変わっていません。
自分だけに、自分の姿が絶世の美女に見えている状態なので、友人や同僚は「何かあったのか!?」と不思議な目で見ますが、レネーが元気なので、少し変わった様子に気にしません。
家族や友人がとても落ち込んでいたら気になりますが、元気だと少し違和感があっても気にしないですよね。
この映画の面白さのひとつは、「自己否定感100%から自己肯定感100%」への変化です。
何も変わっていないのに、意識が変わることで別人へと変化するところが見所です。
「気持ちが変わると考え方も変わり、行動も変わる」ということが分かりやすく描かれています。
レネーの自信あふれる底抜けの明るさが、まぶしいです。
自信を持つことで蓋をされていたレネーの持つ、本来の性質や才能が開花していきます。
そして、いい女の自信が溢れるレネーは、人生初めての逆ナンパをします。
最初は、レネーの変化に驚き、「そんなこと言っちゃって良いのか~」と恥ずかしい気持ちで見ているのですが、見ているうちに、レネーが本物のいい女に見えてきます。
いい女と言われるためには、容姿が必須と思っていた自分の価値観が、気持ちよく外されていきます。
レネー…このまま幸せになってくれ!
と思っていると、今度は自己肯定感が高すぎるがゆえの弊害が起こってきます。
自己肯定感が100%から150%くらいに振り切っていきます。
せっかく、レネーの本来の魅力や能力が発揮されてきて、周囲の人たちもレネーに対して一目置くようになってきたところなのに…
本人が気がつかないうちに、周囲とのズレが生まれはじめます。
自己否定感が強すぎる時も、ズレが生じていたのに…
自己肯定感が強すぎるのも、こうなるかもな~と見ててナルホドと思わせてくれます。
自己否定感・自己肯定感が「強すぎる」時は主観が強い状態?
自己否定感または自己肯定感が強すぎる。
そんな時は、「否定しすぎる」または「肯定しすぎる」状態なので、どちらも「主観的」になりすぎているようです。
自己否定感のかたまりの時のレネーも
いい女になっている時のレネーも
どちらの時も、主観が強まっています。
主観が強まっているがゆえに、周りの状況や周りの人たちの言葉が入ってきていないように見えます。
こうなると、ますます周囲とのズレが生まれやすくなります。
映画の後半で、レネーは再度ハプニングに見舞われ、元のレネーに戻ります。
どうなるの…とハラハラの展開ですが
最後はレネー自らの勇気に溢れる行動により「自己否定感×自己肯定感ハイブリットのレネー」が誕生します。
勤めている会社の新商品発表イベントで「子供の頃の自信を失わないで」と演説します。
最後は
「だって私は私だから。私であることを誇りに思う。」
と締めくくります。
自信がないレネー
自信があるレネー
両方の自分を体験したからこそ、
「いいところも駄目だと思うところも全部含めての自分でいいじゃないか」
「自分を否定することも含めて、自分のすべてを肯定していくことが、本来の私たちなのだ」
とと思うようになり、皆に力強く語りかけます。
ラストシーンは、別れを告げた最愛の恋人のもとへと駆けていくレネー。
ほほえましいラストは観ているこちらもハッピーな気分にさせてもらえます。
観終わった感想は
「すぎる」のではなく、ちょうど良いバランスが大切
と思いました。
テンポも良くて見やすかったです。
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自己否定感と自己肯定感が気持ちでここまで変わる、ということがよく分かります。
お時間ある方に、オススメしたい映画です。
皆さま、良い休日をお過ごしください。